酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND)
| タイトル | 酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND) |
| 著者 | 上遠野 浩平 |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格 | 2100円 |
面白かったさ!
レビュー日:2007-05-17 評価:★★★★★
愛読者の方々には大変申し訳有りませんが、初めての読者です。
でも勿論十分過ぎる位、楽しませていただきました。「かつて子どもだったあなたと少年少女のための・・・・」と言うこれが最高でしたし、酸素は鏡に・・・・で本当に写らないかな! なんて思ってしまいました。科学的では無いですが・・・・本当は見える可能性も有るのでは? 何て思っています。
かつて子どもだった読者ですから(今も心の中の何処かに十分すぎる子どもが存在しているかも?)
世の中の事に確定的な事が存在する事自体が変なのかも知れないし、もし有ったとしても、それを規定している存在そのものが確かな事だと言える確証なんて無いのかも知れない・・・って考えたら面白い!
壊れそうで壊れない世に中・壊れそうで壊れない人間等、これらが恰も当たり前の様に存在している世界に身を置いている私達は、どんな目的で存在しているのかな?と考えたりしました。
勿論、高度な文明を持った人類が唯一存在しているのは地球と言う惑星なのかも知れませんが、唯一で有ると言えるのは現存する人間の認識に限られています。
広大な宇宙の中に、次元を超えた世界の中に存在しないなんて言えるものでも有りません。
人間は生きている限り知りたいと切望するものが多数有り、全てを知ることは不可能かも知れません。
そして全てを知り得る日が人類に訪れた時、未だ未開の領域が有ったなら・・・それは人間そのもので有るのかも知れないと思います。
この物語に死神と魔女は、現れない。
レビュー日:2007-03-31 評価:★★★★☆
上遠野浩平初のハードカバー長編小説。
上遠野ファンならタイトルだけで、近年の作品の重要人物が登場することは容易に想像出来るはず。「酸素」は主役では無いが、非常に重要な役柄で登場する。
…という事で、今作においても上遠野作品は全てつながっているという不文律は崩れていない。上遠野作品未読者のために断っておくが、氏の作品は、今まで発表された長編・短編を含めて、時代、歴史、次元すら越えて全て少なからずリンクしている。今作は初のハードカバーという事で、新規読者の開拓の意味合いもあると思うが、残念ながら未読者には意味の分からない用語や人物が頻繁に現れる。楽しめる仕様にはなっているが、その点は注意した方が良いと思う。
氏の作品の代表作「ブギーポップ」シリーズの時系列で言えば、今作は発表順では、最も「進んでいる」位置にある。一作目からすれば、数年は経っているはず。
格言めいた会話が多いが、重要なのは主人公の少年が、狭い世界の中で、誰と出会い、どう影響され、そして何を考えるかという事。
「酸素」から「博士」へ。新たな胎動を予感させる作品だった。
この物語に死神と魔女は、現れない。
「人は自分が探し求めているものが、すでにこの世で価値があると保証されている物だと思っているが、しかし…真に見つけるべき物は、まだ誰もその価値を理解していない物だけだ…。」 本文113ページより
Land land land―旅するA to Z
| タイトル | Land land land―旅するA to Z |
| 著者 | 岡尾 美代子 |
| 出版社 | ギャップ出版 |
| 価格 | 1890円 |
旅に出たくなる本
レビュー日:2007-05-17 評価:★★★★★
この本と出会い、岡尾美代子さんを知りました。
それ以来岡尾さんの大ファン!岡尾さんの撮るポラが大好きで、影響されてポラロイドカメラまで買ってしまいました^^
岡尾さん著の本の中で一番素敵。表紙を開けると施されている一工夫や、随所に渡って細かい工夫がされていてとっても楽しいです。
北欧を中心に、岡尾さんの独特のエッセイとともに旅の記録が綴られています。
最初のA-Airplaneから、もうやられた!という感じですよ♪
本の“たたずまい”がいい。
レビュー日:2006-06-15 評価:★★★★☆
ちょうど両手の中に収まるサイズ。旅行バッグの中にポンと入っていってしまう大きさ。カバーはない。表紙が固めの紙で、それがそのまま本体になっている。最初の見開きは目次ページ。フェリーの船着き場が、逆光ぎみの中で、本の中に広がっている。「旅を思い描いてみる。もしくは、ゆっくりと思い出してみる。そんなときが、いちばん楽しい」。
著者の最初の言葉、そして本のすべてを要約した文章が、左上に小さくある。目次に使われている色あせた写真は、著者の言うような、ゆっくりと記憶の中から浮かんでくるような情景だ。
生成りの紙の中で、ポラロイドの写真が、驚くほど鮮やかに発色している。この本は、旅についての本ではなくて、旅そのもの、旅の時間がページの中で流れ出す、そういう存在になっている。
岡尾さんはJET SETTER
レビュー日:2005-07-07 評価:★★★★★
一読して旅に出たくなる本です。もろにインスパイアされて、すっかり一人旅好きになりました(笑)。更にその旅を特別な思い出として昇華させるために何らかの形で残しておきたくなる気持ちが生じてきます。この本を手にして以来、旅行に行く度、岡尾さんならどう感じるかなとか、自分なりの旅の掟みたいなものが定まってきた気がします。すごくお薦めです。
ポラロイドカメラが欲しくなる本
レビュー日:2005-01-12 評価:★★★★★
まず思ったのが、「ポラロイドカメラが欲しい!」ということです。思わず電気屋さんに行ってしまったほど、中に載っている写真が素敵です。岡尾さんがいろいろなところを旅して、ホテルの内装やちょっとした風景を撮っている姿が写真の向こうに見えるような気がしてきます。何だか北欧の映画を観たような気分になりますよ。岡尾さんが好きなものがわたしの好きなものと似ていることもあって、好きなものカタログのようにして、よく眺めています。手元に置いておくだけでも、すごく心がほんわかして、しあわせな気持ちになれること、間違いなしです。大きさもちょっと小さめでかわいいですし、わりと薄いので置き場所にも困りませんから、是非一家に一冊、お勧めします!
SWEET!
レビュー日:2004-10-12 評価:★★★★★
ロシアのおばあちゃんがカワユク佇んでいる表紙をめくると、そこにはノスタルジックな花柄ペーパー。もう、それだけで大興奮です。岡尾さんがポラを片手に「Land」巡り。ちょっと白が抜けたような、岡尾さんの写真は、とてもSWEET。お土産の一つ一つも見ていて楽しい。細かいところまでこだわって作られていて、岡尾さんのセンスが詰まっています。
ロジャーズ選集―カウンセラーなら一度は読んでおきたい厳選33論文〈上〉
| タイトル | ロジャーズ選集―カウンセラーなら一度は読んでおきたい厳選33論文〈上〉 |
| 出版社 | 誠信書房 |
| 価格 | 3990円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
めちゃめちゃ読みやすい。
レビュー日:2006-03-02 評価:★★★★★
自分は心理の専門ではないのですが、
独特の語りかけるような文章で、とても読みやすいです。
特にこの上巻はカウンセリングの具体的事例があり、
自分のカウンセリングの技法を批判的に示しています。
読むと勇気付けられる、元気が沸いてくる本
レビュー日:2005-12-24 評価:★★★★★
カウンセリング・マインドを世の中に最初にきちんと提示したロジャーズの論文・講演集。
上下巻を通じてロジャーズのいろんな面を見ることができます。非常に読み易いです。
ロジャーズについて予備知識があるなしに関わらずお薦めです。
私の場合、聞きかじりの知識が吹き飛びました。実際に読むとロジャーズについての印象がずい分変わりました。
サイコセラピーを実践する立場から、人間に対する信頼に基づくオープンな姿勢で取り組んでいて、読むと勇気付けられる、元気が沸いてくる不思議な本です。
世に初めて公開された逐語録とロジャーズ自身によるコメントもあり、実践する者にとって非常に役立ちます。
昨今流行りのファシリテーションについても、下巻「第21章 学習を促進する人間関係」、「第23章 グループのなかで促進的人間であることができるか?」から実践面で示唆を受けることが沢山です。ロジャーズ自身についての反省もあり、人間らしさを感じました。
ロジャースはやっぱり凄い やぁ
レビュー日:2003-12-22 評価:★★★★☆
カウンセリングを勉強しているとロジャーズという名前がよく出てきます。少し勉強してもう少しものを知りたいと思うと、彼の実際の著作を読む必要を感じますが、全集は量が膨大ですし値段も高いので、かなり敷居が高い感じがあります、そういう時にこのロジャーズ選集はお勧めです。上下2冊にロジャーズのエッセンスが詰まっています。翻訳も読みやすく、量も程よいので何回も読んで、理解するというよりは彼の思想に親しむ事ができます。そうすると意外に、ロジャーズの著作を良く読んでないのに「ロジャーズは・・・・と言っている」と言う人が多いのが分かって、愉快ですよ。
ロジャーズはやっぱりすごい
レビュー日:2003-08-05 評価:★★★★☆
カウンセリングを勉強しているとロジャーズという名前がよく出てきます。少し勉強してもう少しものを知りたいと思うと、彼の実際の著作を読む必要を感じますが、全集は量が膨大ですし値段も高いので、かなり敷居が高い感じがあります、そういう時にこのロジャーズ選集はお勧めです。上下2冊にロジャーズのエッセンスが詰まっています。翻訳も読みやすく、量も程よいので何回も読んで、理解するというよりは彼の思想に親しむ事ができます。そうすると意外に、ロジャーズの著作を良く読んでないのに「ロジャーズは・・・・と言っている」と言う人が多いのが分かって、愉快ですよ。
禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land”
| タイトル | 禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land” |
| 著者 | 上遠野 浩平 |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格 | 966円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
良いんだけど、少し期待はずれ
レビュー日:2005-07-21 評価:★★☆☆☆
ファンタジーxミステリーを売りにしているこのシリーズ。魔法の力が無効とされてしまう町の登場でファンタジーの味がごっそりと持っていかれ、戦地調停士・兼探偵EDの登場場面のあまりの少なさで推理部分も大幅に削除。推理などおおよそ不可能なので『禁涙境事件』はミステリーとは言えない。あえて言うなら「ミステリック」というところか。異常とも言える鋭い観察眼で見事にバラバラだった禁涙境の4大不思議をつなげてしまうEDとその仮面の秘密。EDと風の騎士ヒースとの幼少の小さな思い出。メインポイントをあげればシリーズのファンとしては魅力的に聞こえるが、言葉を変えて言えば彼らが登場するのはそこだけなのでファンとして期待をそがれた気がするのは仕方が無いのかもしれない。ファンタジーxミステリーを求めるならこの本はすすめられないが、調停士シリーズファンには主要登場人物の過去に触れられる作品なので満足感は得られると思う。上遠野氏の詩をつづるような、独特なスタイルも健在だ。
短編が続きます
レビュー日:2005-05-12 評価:★★★☆☆
魔法の力が働かないという特殊な場所、禁涙境。その不可思議さゆえに発展したが、不思議な事件も起きていた。未解決といわれた事件の背後に潜むもの・・・なぜそのようなことが起きなくてはいけなかったのか?少々不条理な気もするが、そういうものかもしれない。そんな短編が中心の小説です。
侮るなかれ。
レビュー日:2005-04-25 評価:★★★★★
短編だと思って油断していると、思わぬ落とし穴に嵌まることに・・。最終章のオチには「ああっ!確かに!!」と、目から鱗が・・それぞれが、少しずつリンクして、一つの事件を構成する、この感覚が堪りません。短編だからこその技と言うか。
良し
レビュー日:2005-02-09 評価:★★★★★
今作では舞台であるところの禁涙境にまつわる複数の事件を描いていく短編集的な形をとっており、各話で語られる諸要素が帰結となるエピソードにおいて収束していく様は実に見事。トリックでなく、一つ一つの話をパズル的に組み合わせて全体を構成するという作業においてミステリ性を表現した、大変に作者らしい作品である。
う?ん・・・
レビュー日:2005-01-14 評価:★★★☆☆
前作『海賊島事件』がメチャクチャ面白かったので、今回期待していたのだが・・・・・。今回は、微妙な感じだ。一つの事件の解決と言うより、過去の3つの殺人事件のそれぞれの解決という感じであった。つまり、短編のような印象を受けた。もちろん、3つの殺人事件を関連づけるものはあるが・・・。話としては、『殺竜事件』に近い印象である。トリックが「みもふたもない」ものであったのである。やはり、推理小説には見えない・・・。